福寿院のお知らせ
2020/01/01

令和2年年頭挨拶

令和二庚子(かのえね)歳 年頭のご挨拶

新年おめでとうございます。「令和」の新元号で迎える新年の気分はいかがでしょうか。
昨年、当地は台風19号による甚大な被害を被りました。今までに経験したこともない大雨で土砂崩れ、河川が流木でせき止められたことに伴う雨水の床下浸水、道路は土砂の堆積・冠水、断水や停電等々自然の脅威を改めて思い知らされました。今もって不自由な生活を余儀なくされておられる方には心よりお見舞い申し上げます。

福寿院では昨年、例年通り「新春護摩供」「春秋の彼岸法要・念仏供養」「除夜の鐘」毎月開催の「阿字観」「写経会」(注、写経会は紅葉亭で開催)等々が滞りなく実施出来ました。
秋には4年ぶりに「高野山参拝研修」を行いました。檀家さん以外の方の参加もあり、新らたな広がりがありました。また「受戒」「金剛峯寺内の特別拝観」「令和初の伊勢神宮参拝」等、内容的にも充実した研修と親睦が出来ました。ご参加いただいた皆様及び研修を企画し細やかな心遣いをいただいた護持会役員の皆様に心より御礼申し上げます。
三明堂の内部を改装し御位牌並びにご遺骨を安置する「位牌堂」を完成させました。この位牌堂とセットとなる「合祀墓『阿字のふる里』」を福寿院墓地内に建立しました。
令和二年は子(ね)年であり、昭和35年庚子(かのえね)生まれの方が60年一回りし還暦を迎えられます。今年は日本でオリンピック・パラリンピックが開催され、世界の様々の国や地域からたくさんの選手や応援団をお迎えすることになります。大会に備え鍛え上げられた肉体と精神力で私たちに多くの感動を与えてくれることを期待しています。私たちは「おもてなしの心」でお迎えし気持ち良く観戦してもらうと共に東日本大震災や台風・大雨の被害から立ち上がる日本の逞しさを世界の人にみていただけるようにしたいものです。

福寿院に関わることでは、3月から毎月1回「副住職と巡る坂東三十三観音霊場参り」がスタートします。関東一都六県にまたがる名刹をお参りし、千年以上もの昔に造立され、脈々と守り育ててこられた多くの方々の御仏を大切にする思いを感じ取り、心の安らぎを得ていただけたら幸いです。
昨年建立した「位牌堂」並びに「合祀墓『阿字のふる里』」を広く周知させる努力もするつもりです。「位牌堂」を「ご遺骨を供養したいが、墓を求めても後継者の心配があり、思い切って一歩が踏み出せない」等の不安解消に役立てたいと考えております。
その他、今年は6年に一度の「津久井観音霊場の中開帳」の年であり、多くの参拝者がお参りに訪れることでしょう。福寿院でも希望者がおれば「津久井観音霊場巡りツアー」
を計画したいと思います。
さらに6月2日(火)には茅ヶ崎市民文化会館で高野山真言宗「特別伝道 相模大会」が開催されます。当日は「受戒」「般若心経法会」「阿字観」「ご詠歌」等、真言宗に関わる諸体験を見学する機会となります。檀信徒の皆様と一緒に参加したいと思っています。
最後に、今年は災害がなく、皆様がご健勝でありますよう心から祈念致します。
福寿院 住職  岩木晃範  合掌