福寿院のお知らせ
2019/01/01

平成31年謹賀新年〈年頭の御挨拶〉

平成三十一己亥歳 年頭のご挨拶

新年あけましておめでとうございます

今年は「平成」の最後の年であると共に5月から新元号による新しい年のスタートでもあります。

このような大きな時代のながれの中でこの1年「継承と進取」を大切にしていきたいと考えています。

<継承したいこと>

当山は開山以来700年の歴史がありますし、最近の50年間位を振り返っても様々な経緯や歴史、檀信徒の皆様のご理解とご協力をいただき、護持発展してまいりました。

その基盤にあるのは「現在の我が家・自分が在るのは両親をはじめご先祖様、多くの方の支え、仏様や神様のご加護、自然や万物の恵み、等々のお陰である」との『感謝や精進の心』ではないでしょうか。

謙虚な心で自己を振り返りますと、多くの方の助けや支えを得ていかされていることが実感出来るように思います。

私ども寺に関わる者もまったく同様です。「故人やご先祖の供養を念入りに行う」「今、生きている方々の気持ちが和らぎ、心の拠り所にとなれるよう努める」「寺が檀信徒の皆様をはじめ多くの方々のご理解とご協力に支えられ成り立っていること真摯に受け止める」ことを常に心に刻み務めを果たしていきたいと考えています。

この基盤に立ち、寺では「日々のお勤めや一つ一つの行事を心を込めて行う」「おもてなしの心を大切にする」等に心がけてまいります。

檀信徒の皆様は「仏様や亡き方への日々のお参り」「年回法要の実施」「寺の行事や研修会への参加」等に引き続きご尽力いただきたいです。


<進取の取り組み>

長い歴史や習慣で培ってきたものを継承護持すると共に時代の流れを汲み取り、未知の分野にも柔軟に対応・挑戦し、新しい道を切り開くことも大切です。

少子高齢化、情報ネットワークやAI人工知能の急速な発展は、従来の価値観・人間関係・信仰心等に大きな影響を及ぼすものと思われます。既に都市部や一部の地域では葬儀や亡き方の供養の仕方に変化が見られます。

こうした事情も見据え、当山では10年前慎重に検討を重ね「霊園事業に参画」したときの進取の精神を忘れないようにするつもりです。

その一つとして、従来の「三明堂」を改装し、本年より「位牌堂兼納骨堂」と活用します。

故人の遺骨をいつまでも手元に置けずに納骨先で困っている方、故人を供養したいが後継者の心配があり、将来にわたりどのように供養したらよいか悩んでおられる方、こうした方々を対象に「お位牌及びお遺骨をお預かりし、将来にわたり安定して供養する」のが「位牌堂兼納骨堂」の趣旨です。

供養を通して新たな関わりが生まれ、当山及び当地との交流が生まれることを期待しております。
詳しい内容はホームページ等でも後日お知らせいたします。


新規の事業ではありませんが、9月29日~10月1日には「高野山参拝研修」を計画しています。平成27年の高野山開創1200年記念法会以来4年ぶり参拝研修です。新たな発見や学び、出会いがあるはずですし、檀信徒の皆様との交流の機会でもあります。

前回参加された方は勿論、高野山はまだ参拝したことがない方はこの機会に知人や親戚の方をお誘い合わせの上ご参加ください。

 既に、第一次案内が出来ておりますので、当山にお越しの際にお持ち帰り下さい。

なお、護摩の御札を申し込まれた方は、御札と一緒に送付させていただきます。

 最後に、今年が素晴らしい年になり、皆様がご健勝でありますよう心から祈念致します。
              

福寿院 住職  岩木晃範  合掌